専門職である言語聴覚士(ST)が転職する際、失敗しないためにどうすればいいか分からないと悩むケースはとても多いです。

実際、一般的な情報は出てきても、ST向けの情報はなかなか見当たりません。

そこで今回は、転職に成功する方法について詳しくご紹介していきます。

転職成功のカギは、活動前にあるものも多いので、これから転職活動を始める方はもちろん、すでに活動中の方もいったん立ち止まり、転職の成功に役立ててみてください。

1.言語聴覚士(ST)が転職に成功する方法

STが転職に成功するには、全体把握と方向性決めが最も大事になってきます。

まずは、それぞれについて簡単にご紹介していきます。

転職活動の流れ

転職は、大きく次の3つのステップに分けることができます。

  1. 事前準備(1ヶ月)
  2. 書類審査/面接(1~3ヶ月)
  3. 内定/退職(1~3ヶ月)

各ステップの目安を記載している通り、大体3ヶ月~半年が転職にかかる時間ですので、できれば半年は転職期間として考えるようにしましょう。

時間をかけて活動することで、焦って進める必要がなくなり、自身が優先したい条件をクリアできる可能性を高めることができます。

転職の方向性を決める

もう一つのポイントは、転職で達成したいことや条件の優先度を固めることです。

失語症や嚥下障害といった病気や症状について専門性を高めていく(もしくは領域を広げていく)という考えや、病院や介護施設などの施設、急性期や生活期などの病期、はたまた小児科といった年齢など、キャリア一つとっても様々な視点で考えられます。

また、職場までの距離や職場の体制、給料、労働時間、福利厚生・・・など、転職時には多くの条件を挙げることができます。

もちろん、全てが理想通りの求人があれば問題ないのですが、現実にはなかなかそうした求人は見つかりません。そのため、必ず達成したい内容と満たしておきたい条件を洗い出し、見える化しておくことが重要になってきます。

2.転職に成功する4つのコツ

ここからは、転職で失敗しないためのポイントを具体的に解説していきます。

①.自己分析を行う

自己分析は、失敗しない転職活動の基本です。

これまでどういった患者さんや症例と向き合い、どのような経験やスキルを積み重ねてきたのか、働いていて喜びを感じる瞬間やあまり得意でない業務などを整理していくことで、転職の方向性はもちろん、書類審査や面接対策にもなります。

少し面倒な作業にも感じるため、適当にやってしまう方も多いですが、転職で成功する一歩として取り組むことをおすすめします。

②.書類審査・面接対策を怠らない

履歴書の志望動機、面接時の雰囲気や受け答えは、あなたの人となりを採用担当者に伝える数少ないチャンスです。友人や転職エージェントに協力を依頼しながら、一つ一つしっかりと準備していきましょう。

特に面接は、敬語や立ち居振る舞いといった基本的なマナーでつまずくこともあります。

例えば、訓練の性質上タメ口になる機会が多い方は、知らず知らずのうちに敬語が疎かになっているかもしれません。

不安な場合は、練習時間を設けることをおすすめします。

③.転職先が求めていることを理解する

言語聴覚士(ST)として積んできた経験によって、同じ職場であっても求められる人物像は変わってきます。

そのため、一般的な転職情報に惑わされず、自身の経歴と求人情報、応募先のWebサイトなどを確認し、この職場が自分に求めることは何だろう?と考えるクセを持つようにしましょう。

例えば、経験の浅い20代前半と10年以上経験を積んだSTでは、求められるスキルや人物像は大きく異なります。下記に、求められる内容の大枠を整理しましたので、参考にしてみてください。

年代主に求められる項目
20代経験はもちろん、柔軟さや素直さといった人となり
30代これまで積んできた経験やスキル
40代以上経験やスキルに加え、新しい環境に適す柔軟性

④.求人リサーチにも時間を使う

転職エージェントを利用することで、求人情報をピックアップする時間を大幅に短縮することができる分、応募するかどうかの精査は慎重に行うようにしましょう。

気になった求人にとりあえず申し込むという方法もありますが、数件しか応募せずに転職を決めているSTの方が多数派です。エージェントと希望条件のすり合わせを行いピックアップされる求人情報の質を上げることが、効率よく求人を精査するコツです。

求人情報や事業所のWebサイトを読み込むことで、転職先で活躍するシーンや描いているキャリアとの乖離をイメージでき、選考対策はもちろん、本当にやりたいことの言語化や転職ギャップを小さくすることにつながります。

逆に言うと、エージェントのサポートなしで、一から求人情報を見ていくのは、時間や労力的にとても大変かもしれません。

3.転職に失敗しないために避けたいこと

これは言語聴覚士(ST)に限った話ではありませんが、「1ヶ月で現職を辞めたい」のように、転職活動の時間を設けず辞めることを最優先する方法は、なるべく取らないようにしましょう。

もちろん、精神的・肉体的な事情に一日でも早く辞めたいという場合は別ですが、働き続けることができる場合は、先ほどご紹介したように3ヶ月~半年は転職期間を設けることが大切です。

転職は人生でそう何度も経験するものではありません。

キャリアを見つめなおす良い機会だと捉え、一回一回の転職を大切にするように心がけましょう。

4.まとめ

転職に成功するためには、転職の全体像を把握し、今後のキャリアの方向性を決めることが欠かせません。

そのためにも、自己分析や選考対策、事業所理解に励み、自分にとって外せない条件を満たしている求人に応募するようにしましょう。

辞めたいという思いを先行させるのではなく、どうなりたいかを考えて行動していくことが、転職で失敗しないコツといえるでしょう。

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