採用面接は誰もが緊張するものです。面接が苦手で、どのようなことを聞かれるのか不安に思っている人もいるでしょう。言語聴覚士の面接ではとくにどのようなことに気をつければいいのか、言語聴覚士に特化した対策を見ていきたいと思います。
目次
1.面接に臨むためには、まず特徴をつかむ
言語聴覚士は医療職であるため、身だしなみに関してはほかの職種の面接よりも厳しく見られるかもしれません。見た目と仕事は関係ないという考えの人もいるでしょうが、患者さんに接する職業ですので、身だしなみは大切です。
患者さんに接するという面で、コミュニケーション能力も必要とされる仕事です。あまりにも受け答えが雑な場合や、おどおどした態度では、この人は大丈夫だろうか…と思われてしまいます。
リハビリに来る患者さんは、言語聴覚士を頼りにリハビリにやってきます。患者さんは年代もさまざまです。どの年代の人にも受け入れられるような人材を職場は必要としています。医療に携わるのにふさわしい人材であると評価されることが必要です。
転職を決めるときに職場についてはいろいろ調べていることと思いますが、面接時の受け答えで必要になることがあるかもしれないので、職場の理念や基本情報について確認しておきましょう。
2.人事が見ているポイントを押さえる
そのほかに面接では、志望動機や自己PR、これまでの経歴などがチェックされますが、これらは履歴書として提出してあるので経歴だけを見るなら面接は必要ありません。実際に対面して会話することで、身だしなみ、受け答えでの人柄を見ています。
見ているのは人間性
紙面上だけならいくらでも取り繕うことができますが、面接で仕事に対する熱意や、求める人材に沿った人物かを見ています。話しぶりや話すエピソードの内容から、職場の雰囲気に合うか、コミュニケーション力はあるか、誠実な人柄かどうかを判断します。
履歴書の経歴が素晴らしいものでも、面接では人間性を見られていると考えていいでしょう。
長く勤務してくれそうか
前職での退職理由についても聞かれることがあるでしょう。もし前の職場に不満があって退職したような場合でも、それを正直に話してしまうのではなく、それとなく無難な理由を答えるようにしましょう。
採用する側からすれば、問題のない人を採用し、長く働いてほしいと考えることは当然のことです。あなたにとって正当な理由であったとしても、面接という短時間でそれを理解してもらうことは難しいことです。無難にやり過ごすほうが賢明でしょう。
3.必ず聞かれる質問・回答例
実際の面接で質問されそうなことと、それに対する回答例を挙げてみました。それぞれ単独のQ&Aとして参考にしていただければと思います。
Q.志望動機を教えてください
A.これまで言語聴覚士として経験を積んできましたが、もっと専門性を高めていきたいと考え、調べていくうちに貴院(御社、など、就職先に合わせて変えましょう)のリハビリテーションについての理念を知り、ここで働きたいと感じました。
よく聞かれる質問ではありますが、返答に困る質問でもあります。その施設での方針に共感しているということをアピールするとよいでしょう。
Q.差し支えなければ、転職理由をお聞かせください。
A1.以前の職場は交通の便が悪く、通勤に時間がかかっていたので、良い職場があれば退職したいと考えておりました。
A2.言語聴覚士としてもっと別の分野でも働いてみたいと思い、退職しました。
どんな理由で退職するのかということを、採用する側は気にしています。採用してすぐに辞めるような人では困るからです。
Q.あなたのアピールポイントを教えてください。
A.何事も前向きに取り組み、常に物事をプラスの方向で考えるようにしているところです。
Q.最後に何か質問はありますか。
ここでは「とくにありません」で終わっても大丈夫です。なにか答えなければと思ってしまうかもしれませんが、無理に質問をすることはありません。しかし、仕事の内容や職場についてホームページやパンフレットからはわからないことを質問すると、熱意があるとみられ好印象です。
面接は緊張してしまうものですが、面接で重視されることはあなたの人となりです。まずは面接官に良い印象を与えられるように心掛けましょう。
不明点があれば、是非PTOT人材バンクのキャリアパートナーに遠慮なくご相談ください。
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