履歴書とはあなた自身を表すものであり、どの職種であっても採用可否を判断するための重要な書類です。

どのような経歴や資格があり、なぜここで働きたいと思ったかという想いを伝えることはもちろんですが、履歴書で判断されることはそれだけではありません。

基本的な書き方や伝え方によって社会人としての常識や人となりも評価されていることを忘れてはならないのです。

今回は、作業療法士(OT)が履歴書を書く上で失敗しないコツや外せないポイントを実際の記載例を踏まえながらご紹介していきます。

1.作業療法士(OT)が最も悩む志望動機の書き方と例

履歴書において最も重要なのが志望動機です。働く場所が病院や施設、職業訓練校など多岐にわたるOTにとって、志望動機が悩みの種になることも多いのではないでしょうか。

その他の履歴書の書き方を後ほどご紹介する前に、まず、失敗しない志望動機の書き方のポイントを具体例と併せて見ていきましょう。

失敗しないOTの志望動機の書き方

まず、志望動機を作成する上での注意点を以下に記します。

  • 150文字~250文字、もしくは、4~5行程度が目安。簡潔にまとめる。
  • 志望動機例文や定型文をそのまま引用しない。
  • ネガティブな内容、前職の愚痴を避け、敬語で書く。
  • 応募先に対し、上から意見するような改善案などは書かない。
  • 応募先の機能や役割、業務内容と相性が良いと思わせることを意識する。

特にOTの場合、応募先がどのような機能(役割)を担っている場所なのか、どのような病気や障害をもった方を対象としているのかという点を意識しながら書くことが大切です。

志望動機のイメージ

それでは、病院や施設、職業訓練所を例に志望動機の具体例をご紹介します。

総合病院の場合

これまで地域密着型の診療所で3年間、回復期以降老年期までのリハビリを幅広く行ってまいりました。

その中で、患者様に在宅での生活をより良い形で送っていただくために、急性期及び回復期のより多くの疾患や障害に対するリハビリ経験が必要だと感じ、貴院を志望いたしました。退院後の生活を見据えた患者様に寄り添うリハビリで、即戦力として尽力いたします。

介護老人保健施設の場合

約5年間総合病院にて、主に脳卒中や骨折を患った急性期から回復期の患者様に対してリハビリを行ってまいりました。担当した患者様は高齢の方も多く、認知症を呈すなど、在宅復帰が難しい方もいらっしゃいました。

作業療法士として、そうした方々の在宅復帰により深く携わりたいという思いが日に日に強くなり、元々老年期障害にも興味があったため、貴院の「地域に根差した福祉」という理念や運営方針に大変共感し、志望いたしました。

これまでの経験を活かしながら、地域と連携し高齢者の施設生活や在宅復帰に向けた支援を行ってまいりたいと思います。

訪問リハビリの場合

3年間、介護保険領域の入所・通所リハビリを担当してまいりました。

病気や障害に対する生活リハビリだけではなく、福祉用具の選定、住宅改修のアドバイス、介護指導など総合的な支援を行ってまいりましたが、より生活に密着したリハビリを提供し日常生活をサポートしたいと思い、貴法人を志望いたしました。

訪問リハビリという新しい環境ではありますが、学ばせていただきながら、即戦力として尽力できればと思っております。

職業訓練校の場合

精神科領域で約5年間入院患者様のリハビリをサポートする中で、精神疾患を有する方にとって、生活支援だけではなく職業訓練もとても重要だと痛感いたしました。

貴校の障害者の適性に合った職業訓練を実施するという理念において、精神疾患を有する方に適切なサポートを行いながら、本当の社会復帰を実現していただくために尽力してまいりたいと思います。

2.履歴書で外せない5つのポイント

志望動機の他にも履歴書では外せない大切なポイントが多くあります。
書き方、作成の仕方をしっかりと踏まえた上で応募先に好印象の履歴書を作成しましょう。

履歴書の基本的な書き方については、下記記事を参考にしてみてください。
リハビリ職の履歴書の書き方

①.作業療法士(OT)なら手書きで作成

履歴書は応募先から指定がない場合、手書きもしくはパソコン、どちらで作成しても問題はありません。しかし、手書きで作成することがより好ましいと言えます。

OTにとって、どのようなことを経験し感じてきたかという想いを伝えることは重要ですし、手書きは人物像や真剣さがより伝わりやすいとされています。

手書きをする場合には、ボールペンや万年筆で書き、修正テープは使用しないようにしましょう。

②.趣味・特技は自己アピール

趣味・特技の欄は仕事とは関係ないからとないがしろになりがちですが、ここは人となりをアピールするチャンスでもあるのです。

例えば、フットサルや野球など、たくさんの人とコミュニケーションをとる趣味がある人は、仕事でも人付き合いが上手くできる人とアピールすることができます。

面接時や採用されてからの話題にもなりますので、趣味・特技欄にはそれぞれ具体例を1つは書くようにしましょう。

③.職歴は正式名称で

勤務経験がある病院や施設名は法人名から正式な名称で記載しましょう。

また、回復期リハビリテーション科など担当科も記載するとより採用担当者が仕事内容を把握しやすくなります。

職歴の最後には、「現在に至る」と記載するか、退職の場合は「一身上の都合により退職」と記載します。

④.資格はすべて記載する

OTは様々な生活リハビリを行いリハビリに活かせる資格も多いため、仕事とは関係のなさそうな資格であっても、保有しているものは全て記載するようにしましょう。

また、資格取得に向けて勉強中のものがあれば合わせて記載しましょう。(1次試験合格、講習受講中など)

⑤.日付は面接当日に

履歴書に記載する日付は、通常応募先の企業に提出する日とすることが多いです。

そのため、面接を受ける際に手渡しする場合は、面接当日の日付にすると良いでしょう。履歴書の日付は、その内容がいつの時点の情報であるかを示していますので、面接の日付と併せた方が望ましいとされています。

ただ、郵送で先に履歴書を送付する場合はその日が提出日であり、到着後に面接官が確認するタイミングは分かりませんので、投函する日を記載するようにしましょう。

3.カスタマイズすることが大切

履歴書は、手書きで書く内容も多いため、応募先が複数ある場合には同じように書いてしまいがちです。

応募する職場や事業所が同じような役割を担っている場所であれば文面の使いまわしもできるかもしれませんが、必ず一つ一つその応募先に合わせた内容になるように作成していきましょう。

他の人とかぶらないよう志望動機や趣味・特技はより具体的にこだわって書くことが大切です。

4.まとめ

今回は作業療法士(OT)の履歴書に関して失敗しないコツと外せないポイントをお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか。

履歴書とは、話をするよりも先に自分を印象づける大切な書類でもあります。応募先で働きたいという理由や想いを伝えると共に、基本的な書き方を守り丁寧に対応するという真剣さと人柄を伝えるファーストアクションになります。

一つ一つ丁寧に考え、自分の文字で伝えられるよう作成してみてください。

不明点や履歴書についてアドバイスが欲しい方はPTOT人材バンクのキャリアパートナーに遠慮なくご相談ください。
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