作業療法士として転職する場合、履歴書や職務経歴書に記載する自己PRは採用を左右する重要なものです。とはいっても、どのような自己PRを書けばよいか思いつかない方や自分が書いた自己PRに自信がないという方は少なくありません。

今回は、自己PRを書く時のポイントや注意点、転職先に合わせて参考にすることができる例文についてご紹介したいと思います。これから転職を考えている方は、PTOT人材バンクの転職情報を合わせて、ぜひ参考にしてください。
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作業療法士の自己PRを書く時のポイント

それでは実際に自己PRを書くときのポイントを紹介します。

自己分析から始める

自己PRの文章を書こうと思っても、事前の準備をせずに書くことは難しいものです。最初に自己分析を十分に行ってから、自己PR文を作成するとスムーズに進めることができます。

まず、自分が転職する目的をはっきりさせておきましょう。それから自分のアピールポイントになる長所や経験、失敗談などを整理しておきます。思いつかない場合には、友人や家族などに聞いてみるとよいかもしれません。

失敗談についても、採用者はトラブルが起きたときに対処できるかどうかを知りたいと考えているので、自分が失敗をどのように克服したか、失敗から何を学んだかを書くことによって強力なアピールになります。

病院や施設のニーズに合った強みをPRする

いくらよい自己PRの文章が書けたとしても、転職先の求めている人材と自分のアピールポイントがずれていては相手の心に響きません。転職先の職場で役に立つような職務経験や人間性を理解してもらえるような実績などを書くようにしましょう。

そのためには募集要項や病院のホームページなどから情報を読み取り、自分の発揮できそうな強みを前もって考えておくことが必要です。

最初に結論から書き始める

自己PRを書くときは、最初に結論を書いて、そこから掘り下げていく形で文章を組み立てていきます。具体的には次のような流れで書いていくとよいでしょう。

結論:「私の長所は~です」
エピソード:その長所を発揮した経験
問題提起:どのような問題が起きたか
結果:問題を解決するために何をして、どのような結果になったか
貢献:その経験を活かして、どのような貢献がしたいか

作業療法士の自己PRを書く上で気をつけたいこと(NGなこと)

自己PRを書くときには、注意するべきことがいくつかあります。

結論を最後に伝えてしまう

上記でも触れましたが、自己PRでは書く内容だけでなく順番が大切です。

長所を最初に書かずにエピソードから書き始めて、最後に「これが私の長所です」とすると話の要点がわかりにくくなり、アピールが弱くなってしまいます。話がわかりにくいと、コミュニケーション能力を不安視されてしまうことになりかねません。

成果につながるエピソードがない

成果につながるエピソードを書かずに「私の長所は~です」だけでは信ぴょう性に欠けてしまいます。以前の職場ではどのような姿勢で仕事に取り組んできたのかということや、トラブルに対してどのように対処してきたか具体的なエピソードを交えながら伝えることによって説得力が増します。

誤字・脱字や基本的なミスはNG

基本的な点ですが、誤字・脱字や基本的なミスはNGです。手書きの場合は修正テープや修正液などを使うのではなく、ミスした場合にはすべて書き直すようにします。職務経歴書はパソコンで作成した方が見やすくなりますし、修正する場合も容易です。

経歴別自己PR例文集

最後に、転職事例に応じた自己PRの例をいくつかご紹介したいと思います。

急性期→訪問希望

私は、自分自身が高校生のときに事故にあってつらい思いをした経験を通して、患者さんの気持ちを理解し、寄り添いながら、リハビリや退院後の生活のことを考え、行動できるのが強みだと考えています。これまで、急性期病院で脳血管・呼吸器などの患者さんを多く担当してきました。入院中の患者さんの中には、入院を機に生きがいをなくしてしまう方を多く見ました。そのような経験から退院後の生活をサポートしたいと考えるようになりました。私は患者さんが話しにくい気持ちやニーズをくみ取り、その人らしく生きることができるよう生きがいを見つけられる作業療法を行っていきたいと考えています。

総合病院→介護施設

私は総合病院で5年間作業療法士として勤務しております。幅広い年代の患者さんの治療を担当した経験がありますので、経験からくる対応力が私の長所だと考えています。総合病院の患者さんは入れ替わりが激しく、患者さんに合わせた治療計画を迅速に考える必要があったため、対応力を身につけることができました。昨今はどの地域でも高齢化が深刻になっています。病院より高齢者が多い介護施設で地域に貢献したいと思い、貴社でもその経験を活かせると考えております。

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