作業療法士を辞めたいと思った時に考えるべきこと

2020-10-26 15:30:00



作業療法士は、対象者がその人らしい生活を送ることを支援するのに不可欠な専門職です。しかし、労働環境によっては作業療法士を辞めたいと思うこともあるかもしれません。そのような時には、転職することでまた活き活きと働ける場合があります。この記事では、作業療法士が、辞めたいと思う理由と転職についてどう考えたらよいかを解説します。
目次

作業療法士を「辞めたい」と思う理由


作業療法士が辞めたいと思う理由には、「仕事の負担が大きい」「人間関係のストレスが強い」「やりがいを感じられない」などが挙げられます。

心身ともに負担が大きい


作業療法士の仕事では、対象者と一緒に身体を動かすことが多いために、身体面での負担が大きくなりがちです。また、さまざまな対象者とのやりとりに気を遣ったり、常に学び続ける姿勢を求められたりすることで、精神的な負担もあります。

人間関係がストレスになっている


人間関係のストレスとしては、対象者と信頼関係を築く難しさ、対象者や家族からのクレームによるものが多くを占めています。また、ほかの医療職とも連携を図らなければならないため、スタッフ間での上下関係やリハビリに対する考え方の食い違いによってストレスを感じることもあるでしょう。

専門と異なる仕事内容を任される


作業療法士は生活動作を維持・改善する専門職ですが、施設によってはその特徴が理解されずリハビリ全般を担当させられることがあります。また、多忙やスタッフの理解の無さなどによって、自分が必要だと考えるリハビリが実施できない場合もあります。

そのような状況でやりがいを見失ってしまうことが、辞めたいという思いにつながることがあります。

本当に作業療法士を辞める?他職種へ転職するメリット・デメリット


作業療法士を辞めたいと思った時には、この仕事自体から離れたいのか労働環境を変えたいのかを、よく考える必要があります。他職種へ転職しようとする時にも、そのメリットとデメリットについて十分に検討しましょう。

他職種に転職するメリット


他職種へ転職するメリットとしては、これまでとは異なる新しい経験ができる・デスクワークやフレックスタイムなど希望に合った働き方を選択できるなどがあります。また、作業療法士には不可欠なコミュニケーションについても、多くを必要としない職種を選択することもできるため、人間関係の煩わしさから解放されることもあるでしょう。

他職種へ転職するデメリット


一方のデメリットとしては、新しい職種で必要なことを一から身につける大変さ・労働環境が改善するとは限らないというリスク・作業療法士に戻りたくなった時にブランクができることなどが挙げられます。

何より、時間とコストを投じて得た国家資格を活用しないことがよいのかどうかを自問する必要があります。

辞めたい時は職場を変えよう


作業療法士を辞めたくなる理由でご紹介したように、作業療法士としての仕事が嫌になったというよりも、労働環境に不満があることが多いものです。同じ作業療法士の仕事でも、勤務する施設の理念やスタッフの状況によって、労働環境は大きく違ってきます。

そのため、他職種ではなく作業療法士として別の職場に転職するだけでも、環境が大きく変わって働きやすくなることがあるのです。作業療法士を辞めたいと思った時には、今いる職場の環境改善を試みることに加えて、職場を変えることも視野に入れてはいかがでしょうか。

自分に合った職場を見つけるために意識するポイント


転職は、辞めたいと思いながら働く状態を脱して、また活き活きと働くために効果的な方法ですが、キャリアプランに関わるため慎重に行うことが必要です。そして転職が成功するかどうかは、自分に合った職場を見つけられるか否かにかかっています。

自分に合った職場を見つけるためには、まず「自分のやりたい仕事内容」と「労働条件として求めること」を明らかにすることが必要です。これらのことは、辞めたいと思った理由を掘り下げることで見えてくるでしょう。

例えば、同じ対象者と継続的に関わることでより細やかな対応をしたいのであれば、急性期病院ではなく介護福祉施設などを選ぶとよいかもしれません。また、残業が多いことが辛いのであれば、勤務時間が短く休日の多い求人を探すのがよいでしょう。

大切なポイントは、辞めたいと思った理由が解決されるような職場を探すということです。そのためには、事前に十分な情報収集をすることが必要です。求人の内容だけではなく、施設の理念や職場風土についてもチェックし、積極的に見学を申し入れましょう。

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