作業療法士(OT)の有資格者は年々増加しており、スキルアップや今後のキャリア形成のために専門性を高められる資格を取得する方も増えてきています。

日々の臨床業務の中での研鑽に加えて、資格という分かりやすい形でスキルアップができれば自信にも繋がり、転職の際にもアピールポイントとして訴求できるなどメリットも多く得られるでしょう。

また新たに国家資格を取得すれば、ダブルライセンスとして活躍の場が広がり、収入アップに繋がる可能性も高いと言えます。

この記事では、OTのキャリアアップ、キャリアチェンジにつながる資格について紹介しますのでぜひ参考にしてください。開業に役立つ国家資格についても簡単に解説しますね。

1.認定作業療法士は最もポピュラー

認定作業療法士は、作業療法の実践、教育、研究及び管理運営に関する一定水準の能力を有する作業療法士(OT)として「社団法人 日本作業療法士協会」が制定する更新性の認定資格です。

幅広い知識を有しジェネラリストとして活躍できるOTを目指せるため、教育分野や管理運営に興味がある方におすすめの資格であり、さらに上の専門作業療法士にもつながる王道資格と言え、2023年7月1日時点で1,381名の方が取得しています。

協会が主催する講座(共通研修3つ、選択研修2つ)の受講を修了し、事例報告3例を提出すること等の要件を満たすと認定を受けることができます。

ただ、要件を満たすことは難しく、5年毎の更新性でもあるため認定を受け続けるのは容易ではありませんが、その分認定作業療法士は貴重な存在で評価も高い資格と言えるでしょう。

2.キャリアアップ・キャリアチェンジにつながる民間資格9選

次に、作業療法士(OT)のキャリアアップ・キャリアチェンジにつながる民間資格の内容や業務への役立て方、取得方法について解説します。

現在携わっている分野の研鑽に活かせる資格や新しく挑戦したい分野の勉強に役立つ資格など、今後のキャリアプランを見据えながら選ぶと良いでしょう。

今回ご紹介するもの以外にも、地域糖尿病療養指導士やシーティング・コンサルタントなどがありますが、今後のキャリア形成に役立つものを厳選したのでぜひ参考にしてください。

①.呼吸療法認定士

呼吸療法認定士は、3学会(日本胸部外科学会、日本呼吸器学会、日本麻酔科学会)から選出された委員で構成される「3学会合同呼吸療法認定士認定委員会」が創設した認定制度です。

呼吸療法を習熟し、呼吸管理を行う医療チームの構成要員を養成し、そのレベルの向上を目的に作られ、呼吸療法の目的、理論、治療の実際などの専門知識が身に着きます。

呼吸器疾患に携わる機会が多い方や呼吸サポートチームがある病院に勤務する方に特におすすめの資格で、2023年3月7日時点で2,191名の方が取得しています。

取得方法は、以下の受験資格を満たし2日間の認定講習会を受講し、認定試験に合格する必要があります。

  • OTとして2年以上の実務経験があること
  • 書類申請提出日から過去5年以内に認定員会が認める学会や講習会などに出席し、受験申請に必要なポイントを取得していること

②.認知症ケア専門士

認知症ケア専門士は「日本認知症ケア学会」が認定する更新性の資格で、認知症介護従事者の自己研鑽および生涯学習の機会提供を目的に設けられました。

老年期分野や精神科分野だけでなく、身体障害分野でも認知症を有する患者さんに携わる機会が多いOTのスキルアップに人気の資格で、2022年12月時点で1,597名の方が取得しています。

「認知症ケアに関する施設、団体機関などにおいて試験実施年より過去10年間において3年以上の認知症ケアの実務経験を有するもの」と言った受験資格を満たし、第1次認定試験(筆記試験)と第2次認定試験(論述試験、面接試験)に合格することで取得できます。

③.心臓リハビリテーション指導士

心臓リハビリテーション指導士(以下、心リハ指導士)は、包括的心臓リハビリを通じて循環器疾患ならびに再発予防とQOL向上に貢献することを目的として「日本心臓リハビリテーション学会」が認定している資格です。

心リハ指導士は運動療法だけでなく、栄養管理や生活習慣指導を含めた包括的な知識が求められる心臓リハビリのスペシャリストと言えます。循環器分野に興味のある方や携わる機会の多い方にはスキルアップ資格としておすすめです。

取得方法は、以下の受験資格を満たし学術集会の際に行われる試験に合格する必要があります。

  • 医師、看護師、理学療法士、作業療法士などのいずれかの資格を有していること
  • 日本心臓リハビリテーション学会会員であり、申請時の直近2年以上継続して会員歴があること
  • 学会主催の講習会を当該年度に受講していること
  • 心臓リハビリ指導の実地経験が1年以上あること、または心臓リハビリ研修制度により受験資格認定証の交付を受けていること
  • 受験申請の際には10例の症例報告を提出すること

④.栄養サポートチーム専門療法士

栄養サポートチーム専門療法士は「日本臨床栄養代謝学会」が制定した、主として静脈栄養、経腸栄養を用いた臨床栄養学に優れた知識と技能を有する医療従事者育成を目的とした認定資格です。

近年はリハビリテーション栄養と言う言葉も定着しつつあり、セラピストが栄養学の知識を身に着けることの重要性も高まっています。

取得方法としては、以下の取得条件を満たし認定試験に合格する必要があります。

  • 認定対象となる国家資格(管理栄養士、看護師、薬剤師、言語聴覚士、理学療法士、作業療法士など)を有していること
  • 該当国家資格により5年以上、医療・福祉施設に勤務し、当該施設において栄養サポートに関する業務に従事した経験を有すること
  • 学会が定める学術集会やセミナーなどに参加し、受験資格を満たすための必須単位を取得していること
  • 認定教育施設において、合計40時間の実地修練を修了していること

⑤.福祉住環境コーディネーター

福祉住環境コーディネーターは「東京商工会議所」が認定する民間資格で、高齢者や障害者に対して住みやすい住環境を提案するアドバイザーの育成を目的としています。

退院前訪問指導や訪問リハビリテーションの一環としてケアマネージャーや福祉用具専門相談員などと連携を取り、住宅改修の提案に携わる機会もあるため、福祉用具や住環境の知識を得るメリットは大きいでしょう。

福祉住環境コーディネーターは1~3級まで階級が分かれており、1級の資格を目指すには2級に合格していることが条件となります。職種や経験年数による受験資格の制限はなく、特に初級段階の3級は学生や新卒のOTでも比較的挑戦しやすい資格と言えます。

⑥.健康運動指導士

健康運動指導士は、個々人の心身の状態に応じた、安全で効果的な運動を実施するための運動プログラム作成及び、実践指導計画の調整などを行う役割を担う目的で「公益財団法人 健康・体力づくり事業財団」が制定した認定資格です。

健康運動指導士が担う業務はOTが兼務することも可能ですが、生活習慣病予防や介護予防に対する専門的な知識を身に着けることで、仕事の幅が広がります

健康運動指導士の認定資格を取得するには、財団が定める養成講座を受講し、取得している資格に応じて必要単位(OTの場合は104単位)を取得し、認定試験に合格する必要があります。

⑦.JSPO-AT(アスレティックトレーナー)

JSPO-AT(アスレティックトレーナー)は競技者の健康管理、外傷・障害予防、スポーツ外傷・障害の救急処置、アスレチックリハビリテーション、体力トレーニング及びコンディショニングなどを行うため、「公益財団法人 日本スポーツ協会(JSPO)」が認定した民間資格です。

整形外科勤務でスポーツリハビリテーションに携わっている方や、フィットネスクラブなどで体力トレーニング指導に興味のある方におすすめです。

取得方法は、JSPO、JSPO加盟団体等から推薦され、受講者選考基準を満たし規定の講習会を受講後、検定試験に合格する必要があります。

⑧.NESTA-PFT(パーソナルフィットネストレーナー)

NESTA-PFT(パーソナルフィットネストレーナー)は「全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会(NESTA)」が認定する民間資格で、身体に関する専門知識や実践的技術、ビジネススキル等プロフェッショナルとして不可欠な総合的な知識・技術を学ぶことができます。

フィットネスクラブでのパーソナルトレーナーを目指す方や、海外での活躍を視野に入れている方におすすめの資格です。

取得方法は、養成講座を受講し認定試験に合格するか、パーソナルトレーナーとして経験がある等の受験要件を満たしていれば、直接認定試験を受けることができます。

⑨.NSCA-CPT(NSCA認定パーソナルトレーナー)

NSCA-CPT(NSCA認定パーソナルトレーナー)は、「全米エクササイズ&コンディショニング協会(NSCA)」が認定するパーソナルトレーナーの民間資格です。

健康や体力のニーズに関して、評価・動機づけ・教育・トレーニングやコンディショニング全般の指導を行う専門的能力が必要で、フィットネスクラブのトレーナーや、スポーツ指導者に興味がある方におすすめの資格です。

取得方法は、NSCAジャパンの会員であることやCPR(心肺蘇生法)やAED(自動体外式除細動器)の講習会を受けていること等の資格取得条件を満たし、認定試験に合格する必要があります。

3.ダブルライセンスにおすすめの国家資格

作業療法士(OT)の方が理学療法士(PT)や言語聴覚士(ST)を取得することはほとんどありませんが、キャリアやスキルを向上させるためにおすすめの国家資格が2つありますので、それぞれ見ていきましょう。

介護支援専門員(ケアマネジャー)

介護支援専門員(ケアマネージャー)は、介護保険法に位置付けられた職種であり、介護保険の根幹である「ケアマネジメント」を担う更新性の国家資格です。

利用者の希望や心身状態を考慮し、適切なサービスが受けられるようにケアプラン作成や関係機関との連絡調整を行うことが主な業務で、OTとして介護保険の知識やケアマネジメント能力を培うためにおすすめの資格です。

取得方法は、該当国家資格の業務に従事した期間が通算して5年以上、かつ900日以上の場合に受験資格が得られ、認定試験に合格し実務研修を修了すると「介護支援専門員証」の交付を受けることができます。

義肢装具士

義肢装具士は国家資格で、医師の処方に従い患者さんの採型や採寸を行い、これを元に義肢装具を制作し、病院などで適合を行うことが主な仕事です。

モノづくりのプロフェッショナルという側面が強く、義肢装具作成や技術者として活躍することに興味がある方におすすめの資格と言えます。

取得方法は、義肢装具士の養成校に入学し規定の単位を修め、国家試験に合格する必要があり容易ではありませんが、OTとのダブルライセンスとして両方の視点から義肢装具制作に携わることが出来れば、活躍の幅が広がりスキルアップやスキルチェンジに繋がる可能性も高いでしょう。

4.開業に役立つ国家資格

作業療法士(OT)は法律上、「医師の指示の下に、作業療法を行うことを業とする者」とされており、独立・開業して作業療法を提供することはできません。しかし、収入アップのため独立・開業に興味を持っている方も多いかと思います。

ケアマネージャーや義肢装具士でも開業はできますが、開業を目指す方に人気の国家資格の内容や取得方法について解説します。

柔道整復師

柔道整復師の主な業務は、接骨院や整骨院で骨・関節・筋肉などに加わる外傷性が明らかな原因によって発生する骨折・脱臼・打撲等の損傷に対し、手術をしない「非観血的療法」によって、整復・固定などを行い、人間の持つ治癒能力を最大限に発揮させる施術を行うことです。

都道府県知事が指定した養成施設や4年制大学で学び、国家試験に合格すると柔道整復師として、接骨院や整骨院という施術所を開業できます。他にもフィットネスクラブ等に勤務しパーソナルトレーナーやスポーツトレーナーとして活躍する道もあります。

あん摩マッサージ指圧師

あん摩マッサージ指圧師の主な業務は、人体に「押す、もむ、さする、たたく、震わせる」などの手技の強弱を刺激として身体に加えて身体の変調を整え、健康の保持、増進を促す手技療法を行うことです。

主に治療院や訪問マッサージなどの医療介護分野、エステサロンなど美容分野やスポーツ分野など幅広い分野で活躍できます。

取得方法は、文部科学大臣の認定した学校または、厚生労働大臣の認定した養成施設において3年以上修業し、国家試験に合格する必要があります。

鍼灸師

鍼灸は疾患や症状に適した経穴(ツボ)に金属の細い針を刺入したり、艾(もぐさ)を用いて燃焼させたりなど、生体に刺激を加えることで元々身体に備わっている病気を治す力を高める治療法です。

日本で鍼灸施術を行うには、はり師・きゅう師の国家資格が必要で、同時に両方の資格を取得するのが一般的なため、2つの資格を持つ施術者を鍼灸師と呼びます。

取得方法は文部科学大臣の認定した学校、厚生労働大臣の認定した養成施設などで3年以上修業し国家試験に合格する必要があり、鍼灸師の資格を持っていれば鍼灸院や美容鍼灸サロンなどを開業することができます。

5.資格の難易度

作業療法士(OT)の専門分野は多岐にわたり、幅広い年代・疾患の患者様を対象とすることから、資格取得のために得た知識などを活かす機会が多くあります。この章では比較的めざしやすい資格と難易度の高い資格についてご紹介します。

比較的者チャレンジしやすい資格

前述した資格の中でも比較的挑戦しやすいのは、作業療法士(OT)としての経験が浅くても挑戦でき、筆記試験のみの資格がチャレンジしやすいといえるでしょう。上述した中では「福祉住環境コーディネーター」のような民間資格です。下の表で他の資格についてもまとめており、ジャンルごとに分けていますので参考にしてみてください。 

ジャンル資格名
医療・心電図検定 ・スポーツ医学検定 ・予防医療検定 ・予防医学士(R)プログラム  
介護・福祉ロボット検定 ・介護予防指導士  
認知症・認知症ライフパートナー ・認知症ケア指導管理士 ・認知症予防支援相談士 ・認知症予防活動支援士  
環境・福祉住環境コーディネーター ・福祉用具専門相談員 ・高齢者住まいアドバイザー検定  
その他・ケア・コミュニケーション検定 ・レクリエーション・インストラクター ・ヘルスケアプランナー ・健康検定 ・健康運動指導士  

どの資格も「初級」は資格を有してからの経験や、協会への所属年数など関係なく取得できます。これらの資格は、あくまでも自身の興味のある分野の知識を深めるための勉強の意味合いが強いです。転職などの場面において、学習意欲があるという姿勢を示す経歴にはなりますが、これらの資格自体で年収アップが期待できるものではないかもしれません。

難易度が高い資格

「認定作業療法士(OT)」は難易度が高い資格といえるでしょう。現段階で協会員数64,468名人(2023年3月1日現在)中、1381人(2023年7月1日現在)と2%程度にとどまっており、取得人数はまだまだ少ないのが現状です。要因は、OTの臨床経験が5年以上が必要であることと資格取得のための研修や事例報告など要件の難易度が高いからです。

認定OTを取得した先に取得が可能となる「専門OT」は、専門科目で特に秀でた知識やスキルが求められ、取得者も152名(2023年7月1日現在)と少ないのが現状であり、さらに狭き門となっています。

「呼吸療法認定士」や「認知症ケア専門士」は合格率がいずれも50〜60%前後、「介護支援専門員(ケアマネージャー)」は合格率が20%前後と試験自体の難易度は高く、実務経験や協会への所属期間が必要な資格でもあるため、物理的に資格取得までの時間がかかります。

ダブルライセンスとして、改めて専門学校に通う必要がある「義肢装具士」や「柔道整復師」「社会福祉士」などの国家資格は、OTの仕事と並行しながら専門学校に通うことになるため、両立するという意味では時間的な難しさがあるでしょう。

しかし、こういった難易度が高い資格は資格自体の信頼度が高いため、同じ職場でスペシャリストとしてスキルアップをするにしても転職にするにしてもキャリアアップに大いに役立つことは間違いありません。

6.どの資格取得をめざすか迷う方へ!おすすめの資格は?

まずは学習機会として、一般的なセミナーに参加するのと並行し、経験年数の制限がなく、難易度的にも比較的挑戦しやすい「福祉住環境コーディネーター」や「認知症関連資格」のような民間資格に挑戦してみてはいかがでしょうか。所属先が医療分野でも介護分野でも、どちらにおいても役立つ知識となるのは間違いありません。

その後は作業療法士(OT)としてキャリアアップしていくために、「認定OT」を取得するのに必要な基礎研修を初年度からコツコツと受け、会員歴が5年経過時点で認定OT取得研修を受けていき、認定資格を取る準備をしていくのがよいでしょう。

その他の資格は働いている職場や所属する環境によって、専門的に学びたくなる分野が変わってくると思います。周囲の尊敬する上司やメンターをみつけ、そういった人のキャリアを参考にしながら取得する資格を決めるのがおすすめです。

7.資格取得によって給与や年収はアップするのか?

資格手当制度を設けている施設もありますが、そういった職場はあまり多くない印象を受けます。しかし、「認定作業療法士(OT)」や「専門OT」などの専門性が高い資格を取得し、所属する施設で信頼感が得られることで昇給につなげていける可能性はあるでしょう。介護保険領域では「介護支援専門員(ケアマネージャー)」も同様です。

年収を上げるにはいくつか方法があります。1つ目の例として、資格を取得することで自身の強みを活かし、講師として活躍する方法です。「作業療法士×◯◯」というように、資格の掛け合わせにより独自の専門性が持てます。所属する施設の近隣病院や福祉施設、地域住民とのつながりを持ち、独自の強みをアピールしていくことができれば講演機会を得られ、講演料として収入を上げられるかもしれません。

2つ目の例として、自身で「治療院を開業する」というキャリアです。「柔道整復師」や「鍼灸師」などの資格を取得後、OTとしての知識を活かしながら開業することで、ブランディング次第では集客アップにより年収アップも目指せます。

より独自の専門性をアピールできる資格の取得により、周囲のOTとの差別化を図ることができるため年収が上がるチャンスは高まるといえるでしょう。

8.無資格でもチャレンジできる領域について

資格がなくてもキャリアアップをする方法として、臨床で積み上げた経験から知識や技術を活かし、勉強会の開催や講演機会を持つというキャリアにつなげることもできます。各県の作業療法士(OT)会の活動へ積極的に参加し、所属する部門で周囲の人たちとの活動を通じて専門分野を持ち、活動を継続していくことで新人OT向けの講義を任される機会があるかもしれません。

一般の方向けにはOTの専門知識を活かして、近隣の介護施設で介護職員向けに「効率的な介助方法」について提案したり、地域住民に対しては「高齢者向けの運動」や「認知症の方との関わり方」について講演する機会が持てると、キャリアアップに役立つ実績になるでしょう。

『研究』をするというのもキャリアアップには良い方法です。直接的な収入アップにつながるわけではありませんが、興味のある分野に対して「論理立てて考える力」や、「他者に成果や実績を示すスキル」につながるでしょう。ゆくゆくは大学院にも挑戦してみるのも良いかもしれません。

副業が一般的になりつつある現代では、休日を利用して訪問看ステーションや整形クリニックでアルバイトをする方法もあります。所属する職場とは別のフィールドで、チャレンジすることで人間関係や臨床の幅が広がります。

インターネットを活用した副業では、Web上の記事を書くWebライターやブロガーとして、医療・介護分野の情報発信を通して知識を得ながら副業収入を得ることができるでしょう。

いずれの方法も資格を必要とせずキャリアアップできる方法ですが、日々の学びはもちろん、周囲との信頼関係を構築していくことが大切になるでしょう。

9.まとめ

この記事では、作業療法士(OT)のキャリアアップ、キャリアチェンジにつながる資格や、開業に役立つ国家資格について紹介しました。
OTとして更に深めたい分野を探求するため資格取得を目指しても良いですし、収入アップを目指して独立・開業できる資格取得を検討するなど、今後のキャリアプランに合わせて考えてみるのがお薦めです。

自己研鑽に繋がり転職活動でも有利に働くなどメリットも多くあるので、気になる資格がある方はまず詳しく調べることから始めてみてはいかがでしょうか。

PTOT人材バンクは資格を生かした転職サポートも行っておりますので、キャリアパートナーに遠慮なくご相談ください。
作業療法士(OT)の求人・転職情報はこちら

関連記事

作業療法士(OT)のキャリアに関するおすすめ記事をご紹介。

【参照】
認定作業療法士とは?
日本作業療法士協会 協会認定資格リスト
日本作業療法士協会 協会について 協会員数
認定作業療法士一覧|日本作業療法士協会
日本作業療法士協会 協会認定資格リスト 専門作業療法士一覧
「3学会合同呼吸療法認定士」認定制度
認知症ケア専門士認定試験
日本認知症ケア学会認定 認知症ケア専門士 専門士保有資格
日本認知症ケア専門士 公式サイト
心リハ指導士とは? | JACR日本心臓リハビリテーション学会
栄養サポートチーム専門療法士認定規程 | 日本臨床栄養代謝学会
福祉住環境コーディネーター検定試験® | この検定の魅力
健康ネット | 健康運動指導士 | 健康運動指導士とは
アスレティックトレーナー – スポーツ指導者 – JSPO
PFT認定とは | NESTA JAPAN ネスタ(全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会)
NSCA資格認定試験
一般社団法人 日本介護支援専門員協会 » 介護支援専門員とは
厚生労働省 介護支援専門員実務研修受講試験の実施状況等 第22回介護支援専門員実務研修受講試験の実施状況について 3.これまでの試験の合格者数等
義肢装具士とは:日本義肢装具士協会
柔道整復師とは | 公益社団法人 日本柔道整復師会
あん摩マッサージ指圧師国家試験の施行|厚生労働省
はり師国家試験の施行|厚生労働省