2027年(令和9年)2月に実施が予定されている「第62回理学療法士国家試験」。受験を控える学生や既卒者の方にとって、「試験日程や合格発表はいつなのか」「難易度や合格率、足切りライン(ボーダー)はどう変わるのか」は最も気になるポイントでしょう。
理学療法士国家試験は、例年全体で約80%前後の合格率となっており一見高そうに思えますが、実は「実地問題の足切り基準(35%以上)」や「新卒と既卒の合格率の差」など、油断できない落とし穴が存在します。
本記事では、厚生労働省の最新情報をもとに、第62回理学療法士国家試験の「日程・スケジュール」「出題科目と配点」「過去の合格率・難易度推移」から、「合格後の免許申請手続き」までを徹底解説します。
まずは、多忙な受験生のために次回試験の重要ポイントを1分で把握できるようまとめました。ぜひ最後までチェックして、万全の体制で国試対策を進めていきましょう!
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【第61回結果速報】理学療法士国家試験の合格発表 | 合格点、合格基準、合格率(2026年)
1分でわかる!第62回(2027年)理学療法士国家試験の要点まとめ
第62回(2027年・令和9年)理学療法士国家試験は、2027年2月下旬に実施される予定です。
受験生が押さえておくべき主要情報(試験日、合格発表、ボーダーライン、合格率の目安)の「ズバリ回答」は以下のとおりです。
| 項目 | 第62回(2027年)予定概要 |
| 試験日(筆記) | 2027年2月21日(日曜日) |
| 試験地 | 北海道、宮城県、東京都、愛知県、大阪府、香川県、福岡県、沖縄県 |
| 合格発表日 | 2027年3月23日(火)14:00 |
| 合格基準(ボーダーライン) | 総得点168点以上/280点(約60%)+ 実地問題43点以上/120点(約35%) |
| 全体合格率目安 | 約80%〜85%(新卒:約94%/既卒:約35%) |
※上記の日程および概要は、例年の厚生労働省発表(厚生労働省「理学療法士国家試験の施行」)の傾向に基づいた予定です。最新情報は必ず厚生労働省の公式発表をご確認ください。
【2027年】第62回理学療法士国家試験の日程・概要・受験資格
第62回理学療法士国家試験の日程・概要・受験資格について見ていきましょう。
試験日程・試験時間・合格発表までのスケジュール
第62回理学療法士国家試験の受験手続きから合格発表までの年間スケジュールは以下のとおりです。願書の提出漏れや書類不備がないよう、事前に全体の流れを把握しておきましょう。
- 願書配布・受付(2026年10月下旬〜12月中旬)
養成校で受領するか、厚生労働省の受付窓口(理学療法士国家試験運営本部事務所等)へ郵送・窓口にて請求し、出願手続きを行います。 - 受験票の到着(2027年1月中旬〜下旬)
指定の受験地および試験会場が記載された受験票が手元に届きます。 - 試験当日(2027年2月下旬)
筆記試験は午前・午後にわたって実施されます(重度身体障害者等の口述・実技試験は別日に実施)。 - 合格発表(2027年3月下旬)
厚生労働省の「資格・試験情報」ページおよび厚生労働省特設閲覧所で合格者の受験番号が公開されます。
試験当日の時間割および問題数は下表のとおり設定されています。
| 区分 | 試験時間 | 出題数・内訳 |
| 午前 | 9:50~12:30(160分) | 100問(一般80問・実地20問) |
| 午後 | 14:20~17:00(160分) | 100問(一般80問・実地20問) |
| 合計 | 320分 | 200問(一般160問・実地40問) |
受験資格と受験手続きの注意点
理学療法士国家試験を受験するためには、以下のいずれかの受験資格を満たす必要があります。
- 文部科学大臣が指定した学校、または都道府県知事が指定した理学療法士養成施設において、3年以上理学療法士として必要な知識および技能を修得した者(卒業見込みを含む)。
- 外国の理学療法に関する学校若しくは養成施設を卒業し、又は外国で理学療法士の免許に相当する免許を得た者で、厚生労働大臣が上記と同等以上の知識及び技能を有すると認めた者。
受験手続き時の注意点
養成校に在籍している場合は一括して出願を行うケースが一般的ですが、写真の規格ミスや卒業見込証明書の添付漏れなどがあると受付が遅れる恐れがあります。期限に余裕をもって準備を進めるようにしましょう。
理学療法士国家試験の合格率・難易度とボーダーライン
理学療法士国家試験の合格率・難易度とボーダーラインについて見ていきましょう。
過去5年間の合格率推移(新卒 vs 既卒の決定的な差)
理学療法士国家試験の全体合格率は例年80%前後で推移していますが、「新卒者」と「既卒者」で合格率に決定的な差が存在します。
以下は、過去5年間の合格率および受験者数・合格者数の推移データです。
| 回数(実施年) | 受験者数 | 合格者数 | 全体合格率 | 新卒合格率 | 既卒合格率 |
| 第61回(2026年) | 12,436人 | 11,156人 | 89.7% | 94.9% | 35.0% |
| 第60回(2025年) | 12,065人 | 10,767人 | 89.2% | 94.7% | 38.6% |
| 第59回(2024年) | 12,082人 | 10,798人 | 89.4% | 94.8% | 37.9% |
| 第58回(2023年) | 12,831人 | 11,202人 | 87.3% | 93.3% | 32.7% |
| 第57回(2022年) | 12,685人 | 10,093人 | 79.6% | 88.1% | 27.6% |
(出典:厚生労働省|理学療法士国家試験及び作業療法士国家試験の合格発表について(第57回、第58回、第59回、第60回、第61回)
新卒合格率が90%を超える一方で、既卒者の合格率は約30〜35%程度にとどまる理由は「環境の変化」にあります。既卒者は養成校での定期的な模試や手厚い国試対策指導、クラスメイトとの情報共有がない中で一人で学習を進める必要があるため、モチベーション維持や実地問題への対応力向上で苦戦する傾向が高くなります。
合格基準と「足切り」の仕組み

理学療法士国家試験の不合格リスクを回避するには、合格基準とボーダーラインの仕組みを正しく把握しておく必要があります。
- 総得点: 280点満点中、約60%以上(168点以上/280点)
- 実地問題得点(足切りライン): 120点満点中、35%以上(43点以上/120点)
実地問題の対策が合否を分ける理由
実地問題は1問につき「3点」と非常に高い配点が設定されています。そのため、実地問題でミスを重ねて「43点未満」になると、たとえ一般問題で満点近くをとって総得点が168点を大幅に超えていたとしても、足切りによって不合格となってしまいます。臨床画像(レントゲンやMRI)の読影、評価方法、運動療法の処方といった実戦的な知識の深掘りが合否を左右します。
理学療法士国家試験の出題科目と配点
国家試験の出題科目は、人体や病気に関する基礎知識を問う「専門基礎分野」と、理学療法の実践的技術・評価を問う「専門分野」の2つに大別されます。
1. 専門基礎分野(一般問題)
- 解剖学
- 生理学
- 運動学
- 病理学概論
- 臨床心理学
- リハビリテーション医学(リハビリテーション概論を含む)
- 臨床医学大要(人間発達学を含む)
2. 専門分野(一般問題・実地問題)
- 理学療法概論
- 理学療法評価学
- 理学療法治療学(運動療法、物理療法等)
- 義肢装具学
- 日常生活活動(ADL)および社会リハビリテーション
- 公衆衛生学
特に「解剖学」「生理学」「運動学」の3領域は、すべての専門科目や臨床医学のベースとなる最重要科目です。
一般問題と実地問題の配点内訳

出題形式は全問マークシート方式で、配点と問題数は以下の構造になっています。
| 分野 | 問題数 | 配点 | 満点 |
| 一般問題 | 160問 | 1問1点 | 160点 |
| 実地問題 | 40問 | 1問3点 | 120点 |
| 合計 | 200問 | — | 280点 |
一般問題が1問1点であるのに対し、実地問題は1問3点と配点が非常に高く設定されているのが特徴です。
※各科目の詳しい出題傾向や対策のポイントはこちらの記事で解説しています
国家試験合格後の流れと免許申請手続き

国家試験合格後の流れと免許申請手続きについて見ていきましょう。
合格発表後にすぐやるべき「免許登録」の手続き
国家試験に合格しても、直ちに理学療法士として働けるわけではありません。合格発表後、速やかに「免許申請手続き」を行い、厚生労働省の「理学療法士名簿」に登録される必要があります。
免許証本体の発行には1〜2ヶ月かかりますが、申請時に同時に請求する「登録済証明書(ハガキ)」を勤務先に提示すれば、免許証が届く前であっても業務を開始できます。
理学療法士免許の申請手順と書き方-最短で登録済証明書を発行する方法も-
※詳しい書き方や診断書の取り方はこちらの記事で解説しています
新卒・既卒の就職・転職活動の進め方
国家試験対策と並行して、適切なタイミングで就職・転職活動を進めることが重要です。新卒生は秋口までに内定を獲得し国試対策に専念する流れが一般的ですが、既卒の方や国試直前・合格後に就職先を探す方も少なくありません。
PTOT人材バンクでは、理学療法士に特化したキャリアパートナーが、新卒・既卒を問わず一人ひとりの状況に合わせた求人案内や面接対策を行っています。→相談してみる
理学療法士国家試験に関するよくある質問(FAQ)
Q1. 理学療法士国家試験の「足切り」とは何ですか?
A. 実地問題(全40問・1問3点・計120点満点)において、得点が35%(例年43点以上※補正により変動あり)に届かない場合に適用される不合格基準のことです。一般問題の成績が良く総得点で合格ライン(168点以上)を超えていても、実地問題で足切りラインを下回ると不合格になります。
Q2. 既卒者の合格率が低いのはなぜですか?対策はありますか?
A. 養成校のような手厚いカリキュラムや指導環境から離れ、独学による学習継続の不振や、最新の出題傾向・実地問題の解法ノウハウ不足に陥りやすいことが大きな原因です。対策として、過去問を活用した継続的な学習習慣の定着や、国試サポートを行っている転職・就職支援サービスなどを利用して環境を整えることも効果的です。
Q3. 免許証が届く前に働くことはできますか?
A. 厚生労働省から発行される「登録済証明書」を勤務先に提示することで、免許証本体の手元到着前であっても理学療法士としての業務を開始できます。合格発表直後に免許申請書類と一緒に登録済証明書のハガキを出荷・請求することが重要です。
まとめ
第62回(2027年)理学療法士国家試験の突破に向けては、試験日程や合格基準(総得点60%+実地問題35%以上)を正確に把握し、計画的な準備を進めることが成功の鍵となります。
特に配点の高い実地問題への対策を徹底し、万全の体制で試験当日に臨みましょう。
また、国家試験対策と同時に、合格後のスムーズな入職に向けた準備や就職活動も大切です。PTOT人材バンクでは、全国の理学療法士求人情報の提供から、既卒・新卒別のキャリア相談まで手厚くサポートを行っています。国家試験の合格とその先の理想的なキャリア実現に向けて、ぜひお気軽にご活用ください。
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