ライフワークバランスの見直しが進む現在では、在宅ワークが注目されています。通勤しなくてもよいことや出社できない状況になっても仕事ができる在宅ワークは、多くのメリットがあります。理学療法士の場合はリハビリ室などで訓練を行う仕事がメインとなるため、在宅ワークは難しいと考えられがちですが、在宅ワークが可能な職場もあります。

今回は、理学療法士として在宅ワークが可能な職場やその特徴、探し方などについて解説します。

理学療法士として在宅ワーク可能な職場とは?

最初に、理学療法士が在宅ワークを行える職場がどのようなものか、見てみたいと思います。

仕事の一部に在宅ワークが導入されている

アメリカなどでは、パソコンを使ってオンラインでリハビリのサービスを提供することも実用化されているようですが、日本では完全にオンラインでリハビリを行っているところは、まだまだ少ないと言えるでしょう。

しかしながら、報告書や計画書などの書類作成や自主メニュー作りなど仕事の一部を、在宅ワークで行っている病院や事業所は増えています。今後はリハビリも含めて、多くの仕事が在宅で行えるようになっていくかもしれません。

仕事そのものが在宅ワークになっている

お客さんとオンラインでコミュニケーションをとりながら、ヘルスケアのサポートをする健康アドバイザーのような仕事であれば、完全に在宅で行える仕事もあります。

また、副業で行っている方もいますが、理学療法士として得た知識をもとにして専門性の高いライターとして働く方法もあります。記事をチェックする監修者として活動することや、外国語に堪能であれば翻訳家という道もあります。

理学療法士として在宅ワーク可能な職場にはどんな特徴があるか?

在宅ワークが可能な職場には、いくつか特徴があります。ここでは2つの特徴を取り上げてみたいと思います。

在宅ワークの環境が整っている

在宅ワークを行うためには、通信システムや遠隔会議システムなどが整っている必要があります。このようなシステムの整備は、企業側の負担で行うのが一般的ですが、すでに自宅で契約しているものがある場合にはそれを活用するケースもあります。

在宅ワークに力を入れている

いくら在宅ワークを行える環境が整っていても、病院や事業所が在宅ワークに積極的に取り組んでいなければ、在宅ワークを行うのは簡単ではありません。職場にテレワークやリモートワークの制度がある場合はよいですが、そのような制度がない場合には、上司に在宅勤務ができないか交渉してみてもよいでしょう。

理学療法士におすすめの在宅ワーク

理学療法士の仕事内容のうち、在宅ワークで行えそうな仕事をご紹介したいと思います。

報告書や計画書などを作成する

リハビリの報告書や計画書の作成は、在宅ワークで行いやすい分野と言えます。セキュリティなどの理由で職場のパソコンでしか作業できない場合には無理ですが、最近ではインターネット経由で利用できる介護ソフトを導入している病院や事業所も増えているので、自宅のパソコンを使って作業できるケースもあります。

自主練習メニュー作り

訪問リハビリテーションで働いている方の場合は、利用者に自主練習を提案する機会も多いと思いますので、在宅ワークとして練習メニュー作りを行うことができます。文字だけのメニューでは味気なく、利用者の方も取り組みにくいので、イラストや写真などを使った視覚的にわかりやすいものがおすすめです。

知識を深める努力をする

新しい参考書を買って勉強したり、勉強会用の資料を作成したりするのも在宅ワークで行いやすい仕事です。勉強会用の資料の作成は知識のアウトプットになりますので、得た知識を深めるとともに、理学療法士としてのスキルを磨く助けにもなるでしょう。

理学療法士の在宅ワーク可能な職場の探し方

理学療法士の在宅ワークを探している方は、求人サイトやインターネットなどで「在宅勤務可能」となっている求人をチェックしてみましょう。

テレワークの導入率は、従業員規模の大きい職場ほど高い傾向がありますので、従業員数が多い病院や施設に応募して、面接のときに在宅勤務があるのかどうかを聞いてみるのもひとつの方法です。

また、友人や以前の仕事関係者に在宅勤務が可能な仕事を探していることを伝えておくと、情報を得ることができる場合もあります。これまでに培ってきた人脈も活用して、探してみるとよいでしょう。

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