言語聴覚士は、コミュニケーションや食事の能力を改善する、大切でやりがいの大きい仕事ですが、最近ではもっと「ワークライフバランス」を考えて楽に働ける職場を探したいという方も少なくありません。言語聴覚士は女性の割合が多いため、家庭を持つ方も多く、家族と過ごす時間を大切にしたいと考える方も多く見受けられます。

今回は、そのような方に言語聴覚士として楽に働ける職場とはどのようなところなのか、その特徴や探し方について解説します。

言語聴覚士として楽に働ける職場とは?

言語聴覚士として楽に働ける職場と言っても、もちろん座りっぱなしでよいとか、手抜きをしてもよい職場ということではありません。楽に働ける職場とは働くうえでのストレスが少なく、「ワークライフバランス」を実現しやすい職場のことです。

言語聴覚士の場合、ほかの医療職やリハビリ職に比べて個室で話す訓練をしたり、食べる訓練をしたりすることが多いので、比較的身体的な負担やストレスが少ないと言えます。とはいえ、職場の環境や待遇、仕事の内容などによってはストレスを感じることもあるでしょう。

言語聴覚士として楽に働ける職場にはどんな特徴があるか?

では、具体的には言語聴覚士として働きやすい職場はどのような特徴があるでしょうか。ここでは3つほどの特徴を取り上げてみたいと思います。

言語聴覚士としての仕事に理解がある

言語聴覚士の資格は比較的新しく、嚥下障害や言語障害などが病院や施設内であまり重要視されていないこともあります。それらの施設では意見が通りにくかったり、提案しても却下され続けたりすることもあります。

このようなストレスや悩みがある場合には、言語聴覚の仕事に対して理解のある病院や施設に転職するのがよいでしょう。とくに言語訓練室を備えていて、リハビリに力を入れている施設がおすすめです。

複数の言語聴覚士が在籍している

言語聴覚士は、ほかのリハビリ職に比べて人数が少ないために、職場の中に一人しかいないというケースも少なくありません。そのような職場では、言語聴覚士としての仕事を一人ですべて行わなければなりません。

ある程度言語聴覚士としての経験があればあまり問題はないかもしれませんが、資格を取得したばかりや経験が浅いうちは教えてくれる人もいないために大変です。できるだけ多くの言語聴覚士が働いている職場の方がよいでしょう。

昇給制度が整っている

言語聴覚のよくある悩みには仕事量が多いのに、給料が上がらないということがあります。そのため、昇給制度が整っている病院や施設の方が、仕事での頑張りを評価してもらえてやりがいも感じることができるでしょう。

昇給制度に関しては、公立病院の方が整っていると言えるでしょう。また、公立病院では土日祝日休みのように休日も充実していたり、産休や育休、子育て支援制度といった女性が働きやすいような制度が整っていたりすることも多いです。

言語聴覚士の楽な職場の探し方

最後に言語聴覚士にとって楽な職場の探し方をご紹介したいと思います。

ハローワークで探す

昔からある職の探し方ですが、ハローワークの職員と面談して希望している条件やどのような求人を探しているかを伝えると、条件に合った求人を紹介してもらうことができます。

知人に紹介してもらう

リハビリ職の場合、知人や先輩などに紹介してもらうケースも多く見受けられます。同じ職種ということで自分が抱えている悩みを相談したり、理解してもらいやすかったりするのがメリットです。

インターネットや転職エージェントを利用する

インターネットの転職サイトや転職エージェントなどを活用するのも、働きやすい職場を見つける方法のひとつです。キャリアアドバイザーに自分の希望している条件を伝えると、条件に合った求人を紹介してもらえるほか、入職するまで手厚いサポートを受けることができます。どのエージェントを利用するか迷ったら、まずはPTOT人材バンクに遠慮なくご相談ください。
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