理学療法士はやりがいの多い仕事ですが、最近では「ワークライフバランス」を考えて働きたいという方も少なくありません。「ワークライフバランス」とは「仕事と生活の調和」のことで、仕事だけでなく、プライベートも充実させることを意味しています。プライベートを重視する方も増えているため、理学療法士でも楽に働ける職場を探している人も増えています。

今回は、理学療法士にとって楽に働ける職場とはどのようなものか、その特徴や探し方について解説します。

理学療法士として楽に働ける職場とは?

理学療法士として楽に働ける職場とは、どのような職場でしょうか。これはもちろん、ずっと座っているだけでよいとか、仕事の手を抜いてもよい職場ということではありません。楽に働ける職場とは端的に言えば、働くうえでの「ストレス」の少ない職場ということになります。

もちろん、「ストレス」と一口に言っても、人によってストレスと感じることは違いますし、まったくストレスのない職場も存在しません。また、ある程度のストレスは必要かもしれませんが、厳しいストレスが続くのは精神的にもよくありませんので、転職などを考えた方がよいでしょう。

理学療法士として楽に働ける職場にはどんな特徴があるか?

では具体的に言うと、理学療法士として楽に働ける職場にはどのような特徴があるのでしょうか。

精神的なプレッシャーが少ない

理学療法士が仕事で接する患者さんは、病気や障害で生活に苦しんでいる方が多いので、治療成果に対して大きな期待を抱いています。理学療法士にとって、それが大きなプレッシャーになることがあります。

また医療専門職として、共に働く医療職や介護職の人からも期待されることが多いです。さらに1日に何単位などノルマの課せられている職場では、それが精神的なプレッシャーになることもあるでしょう。

このようなストレスを感じている場合は、比較的軽度の障害を対象にした職場やノルマのない職場などが楽に働ける職場となります。病院なら急性期ではなく慢性期、介護施設の場合は訪問リハビリではなくデイサービス、疾患別で言えば、脳血管より運動器リハビリが中心となっている施設などが、障害の軽いケースが多いと言えるでしょう。

肉体的な負担が少ない

肉体的な負担が多い職場もストレスの原因になります。理学療法士の仕事は、基本的に立ち仕事で1日中立ちっぱなし、歩きっぱなしということも少なくありません。また、仕事中に患者さんの身体的介助を行うことが多いことに加え、運動療法中に患者さんの体を抱えたり、抵抗を加えたりすることもあります。

これらの肉体的な負担が大きなストレスになっている方の場合は、立っている時間や身体介助の少ない職場が楽に働ける職場となるでしょう。具体的には、理学療法士養成校の教員になることや、予防分野で体操教室のインストラクターになるといった職場が考えられます。

このような仕事にも立ち仕事はありますが、現場で働くことに比べると大幅に身体的な負担を減らすことができるでしょう。

職場の雰囲気がよい

職場に勉強熱心な人がいたり、臨床に厳しい人がいたりするとかなりストレスになります。毎日のように患者さんの症例報告でいろいろと指摘されたり、治療中も横目で見られて後で指導されたりするとストレスがたまるでしょう。

このような人間関係や職場の雰囲気がストレスになっている方は、なるべく職場の雰囲気がよい施設で働くことによって楽に働くことができます。人間関係がよく、わからないこともお互いに助け合いながら働ける雰囲気がある職場を探しましょう。

給料や待遇がよい

上記のようなストレスがある場合でも、給料や待遇がよければまだ我慢ができるケースもありますが、それもない場合はさらにストレスが増えることになってしまいます。また、福利厚生が充実していない職場では、出産や育児などで安心して長期的に働くのが難しかったり、ライフワークバランスをとるのが難しくなったりすることがあります。

給与や待遇面でストレスを抱えている場合は、できるだけ収入や待遇面のよい職場が楽に働ける職場となります。具体的には、将来的に管理職などにつける可能性がある職場に転職することや、インセンティブ報酬がある訪問リハビリの事業所で働くこと、専門学校の教員になることなどが挙げられます。

理学療法士の楽な職場の探し方

自分にとって何がストレスになっているかをよく考えましょう。次に、そのストレスを解消してくれるのはどのような職場なのかを考えます。自分にとって楽に働ける職場がわかったなら、求人サイトやインターネットなどで条件にあう職場を探しましょう。転職支援会社などを利用するのも一つの方法と言えます。

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