一般社会では学歴により評価が変わるなど、学歴が人生に大きな影響を与える場面が少なからずあります。

そのため、理学療法士(PT)を目指す上でも、学歴がどのように影響するか気になる人は多いのではないでしょうか?

そこで今回は、PTの世界における学歴の捉え方について、養成校の種類も含めて解説していきます。

1.理学療法士(PT)になるために学歴は関係ない

PTになるためには高校卒業後、文部科学大臣または厚生労働大臣が指定した養成施設で3年以上学び国家試験の受験資格を得る必要があります。

国家試験を受験するまでに必須となる学歴は高校卒業と養成校の卒業資格のみとなるため、国家試験に合格すれば学歴に関係なく誰でもPTになることができます。

2.理学療法士(PT)と学歴の関係

一般企業では最終学歴で就職状況や給与が変わってきますが、PTの場合は学歴による昇進や昇給の違いはあるのでしょうか。

昇進のしやすさと学歴

PTの昇進は学歴よりも経験年数が重視されます。

そのため3年制の専門学校を卒業して就職をした場合、4年制大学や4年制専門学校を卒業した人よりも1年早く働くことになるため、将来的に1年早く昇進する可能性は高くなるでしょう。

また、PTの昇進にはリハビリテーション科内での以外にリハビリテーション業務から外れて事業や施設を管理する役職として組織内で昇進していくケースもあります。

病院や施設などの組織内で昇進していく場合でも、最終学歴よりも経験や人間性が重視されるため学歴による差はあまりないでしょう。

特にリハビリテーション科から離れると、どの学校の偏差値が高いかなどを知る人はほとんどいないため学歴により判断される機会は少ないといえます。

昇給のしやすさと学歴

昇給についても昇進と同様に経験年数が重視される傾向です。

しかし、公務員や学歴を重視する施設などは学歴によって給与に差が出ることがあり、4年制大学卒業の方が給与は高くなります。

昇給は施設によって程度が異なりますが、経験年数により昇給することがほとんどで、施設によっては一定の経験年数を超えると特別手当が支給されるケースなどもあります。

昇給のために必要な条件としては経験年数を積むことと、役職に就くことになり、やはり学歴による大きな差はうまれにくい環境です。

3.専門学校・大学・短期大学(短大)の違い

PTとしての学歴となる養成校には専門学校、大学、短期大学などの種類があります。

専門学校は3年制と4年制、大学は4年制、短期大学は3年制になり、在学期間に合わせたカリキュラムで必要な知識と技術を身につけます。

どのような違いがあるのか、それぞれの特徴を見ていきましょう。

専門学校(3年制・4年制)

専門学校は専門科目を集中的に学ぶため、卒業後も即戦力として活躍できる教育課程となっています。

夏休みなどの長期休暇が大学などに比べると短く、学習スケジュールもタイトとなる点が特徴ですが、効率的に学ぶことができる点は大きなメリットです。

3年制の専門学校は特にタイトなスケジュールとなるため、プライベートの時間が少なくなるなど学業に比重をおいた生活を送ることになるでしょう。

大学(4年制)

大学では専門分野だけでなく一般教養も広く学ぶことができる点が大きな特徴です。

専門的な分野もカリキュラムが充実しており時間をかけてじっくり学ぶことができるため、
働き始めてからも勉強の成果を発揮して活躍することが期待されています。

大学では専門学校などに比べ研究活動に触れる機会も多いことから、将来的に大学院への進学を考えている人にとっても良い環境と言える養成校です。

短期大学(3年制)

4年制大学と同じように専門科目と共に一般教養を学ぶことができますが、在学期間が3年のため4年制大学に比べるとカリキュラムがタイトになる点が特徴です。

短期間で大学と同じような科目を学ぶことができるため集中して勉強したい、早くPTとして活躍したい人に向いている養成校といえるでしょう。

しかし2021年時点で理学療法学科を設置している短期大学は5つしかないため、選択肢がかなり限られており、進学することが難しい場合もあります。

4.理学療法士(PT)を目指す上で必要なこと

一般的には学歴が就職状況や給与に影響を与えることは多くありますが、前述したようにPTの世界では学歴で判断される機会は非常に少ないです。

確かに歴史のある学校や国公立の大学などを卒業している人は優秀な人が多い印象ですが、PTとしての適性となると別問題となるため、学歴によって評価が左右されることはほぼないでしょう。

どんな学歴でもPTとして世に出るときは横一列でのスタートになるため、学歴よりも学生時代に学んだことを基礎として、これからどのようにPTという仕事に向き合っていくかが大切なポイントといえます。

PTとして真摯に仕事に向き合う姿勢を忘れなければ、おのずと評価は上がり、学歴に関係なく自信をもって活躍していくことができるでしょう。

5.まとめ

学歴が重要視されがちな社会ではありますが、PTの世界では学歴よりも大切なことがたくさんあります。

学歴に不安を抱えている人も、高い志をもち仕事に向き合っていければ学歴以上の活躍が期待できます。

逆に高い偏差値の学校へ入学できてもPTになってからのアドバンテージは決して大きくはありません。じっくりと幅広い知識を身につけられるという大学のメリットを活かし、学歴に奢ることなく学びを深めていくことが大切です。

どんな学歴でも自分の志に自信をもって活躍できるよう、自分自身の考えやPTという仕事に向き合っていきましょう。

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