作業療法士(OT)は患者さんと直接関わる仕事ですが、実は在宅ワークも可能です。どのような職場なら在宅ワークができるのか、また、どのように探すのかについて解説します。

1.作業療法士(OT)として在宅ワーク可能な職場とは?

作業療法士(OT)が担当する仕事のすべてにおいて、患者さんとの直接的な関わりが求められているわけではありません。例えば、患者さんのリハビリプログラムを作成するのは、患者さんがいないときに実施できるデスクワークです。

また、リハビリテーションによってどの程度患者さんの症状・状態に改善が見られたかについて記録する作業も、患者さんがいないときに実施することが一般的です。

デスクワークのオンライン化ができている職場

デスクワークがオンライン化されており、なおかつ、計画書・作業報告書の作成ページにパスワードさえあれば外部からでもアクセスできるようになっているなら、作業療法士の業務の一部は在宅ワークが可能です。

もちろん、実際のリハビリテーションは、患者さんと直接向き合っておこないます。しかし、デスクワーク部分をオンライン化することで、リハビリテーションの予定がないときの仕事は、在宅でできるようになり、家事や育児の合間に取り組めるようになるでしょう。

2.作業療法士として在宅ワーク可能な職場にはどんな特徴があるか?

デスクワークのオンライン化が完了し、計画書・作業報告書の外部アクセスが可能になった職場では、作業療法士も必要に応じて在宅ワークが可能になります。

しかし、オンライン化されていて、かつ外部アクセス可能な環境であっても、すべての職場で在宅ワークが認められているわけではありません。在宅ワークのある職場への就職・転職を目指している方は、以下のポイントをチェックしてください。

訪問リハビリテーションを実施していること

患者さんの自宅などへの訪問リハビリテーションを実施している職場では、普段から事務所外での作業が多いため、さまざまな働き方に柔軟に対応していることが多いです。リハビリプログラムや作業報告書を自宅で作成することが認められているケースも多いので、ぜひ問い合わせてみましょう。

グループ化されている事務所

グループ運営の訪問看護ステーションや訪問リハビリステーションでは、オンライン化が進み、事務所外での勤怠管理体制が整っていると、スタッフの働き方の自由度が高いことが多いです。就職する前に、在宅ワークについても尋ねるようにしてください。

3.作業療法士におすすめの在宅ワーク

実際に在宅ワークをどの程度おこなうことができるのでしょうか。在宅ワークを取り込んだモデルケースを紹介します。

<午後のみ在宅ワーク>
9:00~14:00 病院で患者さんと作業療法を実施
14:00~17:00 在宅ワークで作業報告書作成とリハビリプログラムをまとめる

<特定の曜日に在宅ワーク>
月・火・木・金 訪問リハビリを実施後、事務所で作業報告書をまとめる
水 在宅ワークでリハビリプログラムを作成する

4.作業療法士の在宅ワーク可能な職場の探し方

在宅ワークが可能な職場は、訪問リハビリテーションを実施している事務所やグループ企業に多いですが、施設ごとに異なるため、かならずしもすべてのリハビリステーションで可能なわけではありません。就職・転職する前に問い合わせ、希望する形で働けるのか確認しておきましょう。

どうしても見つけることができないときは、入職後にスタッフが一丸となって働き方を変えていくこともできるでしょう。在宅ワークをしたいという声が高まれば、経営陣側も実現に向けて動く可能性はあります。

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