就職や転職活動で避けては通れないのが 「面接」です。新卒の方も既卒の方も、「面接で何を聞かれるの?」「どんな回答をすべき?」と不安に感じるのではないでしょうか。面接を乗り切るためには、面接官が必ずチェックするポイントや質問の意図を理解し、理想的な回答を準備しておくことが重要です。

この記事では、新卒・既卒の方が面接に向けて準備すべきことや、質問&回答の具体例をご紹介します。これから面接を控えている方はぜひ参考にしてください。

面接官は何を見ている?質問の意図とは

就職・転職における面接で面接官は、第一印象で求職者の内面や仕事観を見抜き、「自施設に合った人材かどうか」を判断する必要があります。そのため、面接官が必ずと言っていいほどチェックする「見られるポイント」があるのです。面接官は志願者のどんなところを見ているのか?具体的に解説します。

見られるポイント1:人柄や内面

複数の志願者の中から「ぜひ採用したい」と思える人材を選考するために、面接官は質問を通してあなたの人柄や内面的な部分を観察しています。質問に対する的確な受け答えや誠実さをアピールし、「信頼できる」「貢献してくれそうだ」と印象づけることが大切です。

見られるポイント2:仕事に対する意欲・熱意

次に「仕事への意欲や熱意」など作業療法士としての仕事観も見ています。「現場で活躍してくれそう」「長く働いてもらえそう」など、『採用するメリット』を感じてもらうことが大切です。

見られるポイント3:コミュニケーション能力

質問の意図を理解しているか・相手にわかりやすく伝えられるかなど、対人コミュニケーションスキルも重要なポイントです。「例文を丸暗記しただけの回答」「自分を良く見せるために“盛った”回答」は、面接官はすぐに見抜いてしまいます。

面接官に好印象を持ってもらうためには、誠実で理路整然とした回答を心がけるとともに、あなたの長所・アピールポイントをうまく伝えることが大切です。

【テーマ別】作業療法士(OT)が面接で聞かれる質問例・回答例

では実際に、面接でどのような質問をされるのか、質問の意図と回答例を踏まえて解説します。

質問例1:前職の退職理由を教えてください

【質問の意図】
なぜ前職を退職したのか、転職しようと思ったきっかけを問う質問です。とくに複数回の転職を繰り返している方は、必ず聞かれる質問だと心得ておきましょう。

【回答例】
これまで5年間同じ職場で働いてきましたが、さらなるスキルアップを考えたとき、現在の職場では設備面や経験できる症例に限界があると感じ退職を決意しました。

【NG例】
「人間関係が悪い」「給与が不満」など、前職場の悪口とも取れる内容はNGです。採用しても同じ理由で辞めてしまうかも…と敬遠される可能性があります。

質問例2:当施設を志望した理由を教えてください

【質問の意図】
なぜその施設を志望したのか、「そこでなければならない理由」を問う質問です。採用後にどのような仕事をしたいのか・何を学びたいのかなど具体的な理由を伝えるとともに、自分のスキルと採用ニーズがマッチする回答を心がけましょう。

【回答例】
前職では急性期病院で10年間働き、チームリーダーとしてリハビリメニューの考案や後輩指導を行ってきました。優れた実績と地域の患者様を第一に考える御院の理念に共感し、これまでの経験を活かしながら後進の育成にも貢献したいと考え志望いたしました。

【NG例】
「給与が良かったから」「有名な病院だから」など、待遇やネームバリューだけで選んだと思われる志望動機はNGです。

質問例3:今後のキャリアプランはありますか?

【質問の意図】
作業療法士としての仕事観や、将来のビジョンを問う質問です。具体的なキャリアプランがない方も、「施設に貢献できる人材であること」「長く働く意思があること」が伝わる回答を心がけましょう。

【回答例】
前職ではチームリーダーを経験し、将来はマネジメント業務に携わりたいという希望があります。御院の人材育成プログラムに魅力を感じ、いずれは管理者になることを目標に学びを深めたいと考えています。

【NG例】
介護施設の面接で「最終的には精神領域で働きたい」というように、志望先の特徴と異なるキャリアプランを伝えるのはNGです。「いずれは辞めるつもりなのだろう」と思われた時点でマイナス評価になります。

【既卒・新卒別】面接の質問で準備すること

最後に、「面接の質問対策でここだけは押さえてほしい!」というポイントを既卒・新卒別にご紹介します。

既卒者の面接・質問対策

既卒者の場合、これまでの職務経歴や具体的な業務内容、仕事をする上で気をつけていることなどもよく聞かれる質問です。印象に残っているエピソードや他者から良い評価を得た経験などがあれば、具体的に思い出して整理しておくと良いでしょう。

新卒者の面接・質問対策

新卒者の場合、実習で心に残っているエピソードや、学業以外に力を入れていたこと、希望する配属先について質問を受ける可能性があります。具体的なエピソードを整理するとともに、興味のある分野や自分の性格・特性を理解した上で希望の配属先を考えておくと良いでしょう。

質問に対する回答は、「ただ例文を暗記するだけ」ではあなたの魅力や熱意が伝わりません。既卒・新卒者ともに「自己分析」と「志望先の情報収集」を入念に行い、自分の長所や志望先の特徴を盛り込んだ回答になるように心がけましょう。

面接対策を十分に行い、ぜひ志望先の内定をゲットしてください!

それでも不安や不明点があれば、是非PTOT人材バンクのキャリアパートナーに遠慮なくご相談ください。
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