面接では「自己PRを」と言われることがありますが、いざそう言われても戸惑ってしまいますね。どんな自己PRをしたらいいのか、自分のいいところってどんなところだろう?と考えてしまいます。面接のときに使える自己PRを考えてみましょう。

自己PRを書く前に…自身のキャリアプランを描いておく

自己PRは、自分の良さを採用担当者に伝えるためのものです。いわゆる長所・短所とは違い、得意なこと、経験してきたことなどから、自分をアピールします。いきなり自己PRを書こうとしても、思い浮かばいものです。まずは、これまでの自分の経歴を思い浮かべてみましょう。

言語聴覚士(ST)としてのこれまでを振り返ることで、自分の経験や、やってみたいこと、興味のあることがわかってくるのではないでしょうか。自分のキャリアプランを立てることで、PRすべきポイントがわかってくると思います。

キャリアプランとは、将来の目標を考えたときに、その実現のためにどのような行動をしていけばいいかということを明確にしたものです。最近の面接では、このキャリアプランを重視しているところが増えてきています。職場の規模が大きいほど、その傾向があるようです。

これまでの経験だけでなく、キャリアプランも明確にしておくことで、面接時の受け答えがしやすくなるでしょう。

自己PRを書くときには、自身の経験やスキルを簡潔に盛り込む

自己PRは短すぎてもいけませんが、長ければいいというものではありません。ダラダラとただ書き連ねていては、結局何をアピールしたいのかよくわからない文章になってしまい、面接官に人柄が伝わりません。

自己PR文では、「これまでの経験」、「何をしたいか・できるか」、「今後に向けてどのような目標があるか」ということを盛り込んで書いていきましょう。無理に難しい言葉を使って書く必要はありません。不自然な文章になってしまうよりも、相手が読みやすく、思いが伝わるようにすることを考えて書きましょう。

言語聴覚士の自己PR例文

実際にどのような自己PR文を書いたらいいのか、例文を交えて考えてみましょう。

新卒で就職するとき

「私の祖父は病気の後遺症で嚥下困難があり、言語聴覚士のかたにお世話になっていました。そのときに初めて、言語聴覚士という仕事の存在を知りました。それまでも医療系の仕事に就きたいという思いはあったのですが、祖父のリハビリしている姿を見て、自分も同じように障害がある人が回復していく過程の手伝いができればと、言語療法士を目指すことにしました。

学校や臨床実習では、リハビリはチームとして行っていくものだと学びました。学生時代にはダンス部に所属しており、仲間と協力して達成する喜びを学んできました。この経験を仕事でも活かし、チームの一員として活躍できるようにと思っております。」

新卒なので、これから言語聴覚士(ST)としての経験を積んでいくことになります。言語聴覚士(ST)を目指した理由、学生時代に力を入れていたことなどを交えて、これから頑張っていきたいという抱負を書きましょう。

異なる分野での言語聴覚士を志望しているとき

「私はこれまで○○病院で言語聴覚士として勤務し、数多くの患者さんに関わってきました。○○病院では、嚥下の訓練に主に携わってきました。仕事では、他職種と構成されたチームで協力しながら、さまざまな症例の患者さんに寄り添ってきました。そのため、難しいケースにも対応することとコミュニケーション力には自信があります。

仕事をする中で、在宅でのリハビリがあることを知り、入院中だけでなく、退院後自宅で生活していく中でもリハビリを必要としている患者さんを支えたいと思うようになりました。○○病院での経験と技術を活かし、自宅での生活を望む患者さんの助けになればと、訪問言語聴覚士を目指したいと考えました。」

病院リハビリから、訪問リハビリへの転職の例文です。これまで自分の関わってきたことと違う分野を目指すきっかけ、これまでの経歴を書いています。

このように、自己PRでは自分の目標としていること、経験してきたことを織り交ぜて書きます。難しい言葉や専門用語を入れるとかっこよく見えるかもしれませんが、それよりも、自分の思いを伝えるように書いたほうが好印象です。

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